スペイン紀行
バルセロナ紀行
宿泊はマドリッドの ホテル カステリアーナ コンチネンタル 一流ホテルだ。日本食が恋しい…何と言ってもホテルの朝食バイキングで生気を取り戻す…。
ロビーにパソコンが置いてあった。パソコンを弄る人もいる。もしかしたら日本の我がHPに繋がるかも知れない…と思った。がパソコンにはアクセスできる国の国旗が貼られている。日本はなかった。インターネットは世界各国に繋がっているという認識であったが…どっこいどこでも簡単にアクセスできるものではないのだな…と認識を新たにする。スペインは日本のようにインターネットも余り発達していないのかも知れない。テレビも15年前は1局の放送で24時間放映と言うことではなかったらしい。派手な宣伝を極端に嫌う国民である。古い伝統が損なわれるからだ… 日本の押しつけがましい商法が民放を発達させた。現在横浜の我が家でも9つのチャンネル楽しむことが出来るが更にケーブルテレビなど数知れない放送局が存在する。スペインではとうてい考えられないことだ
添乗さんの話 (第3話) 田中角栄2人
イタリアツアーの話…新潟から来た2人組の男…三つ揃いを着てネクタイをして帽子を被り(どんな帽子でしょう?)やたら威張り散らして一見ヤーさん風。添乗さんの話は聞かず何時も輪外にはみ出している。添乗さんを「ネエチャンネエチャン」と呼び禁煙バスの後方で何時もたばこを吹かしている。バスでは禁煙ですよと言えば直ぐに辞めるが又ふかしはじめる。40名ほどの団体食卓はだれも寄りつかずかわいそうに気弱な新婚さんが二人角栄さんのテーブルに押しやられる。悲惨なハネムーンになりそう。
イタリアではやたら札束を見せびらかし高価なものを沢山買い漁っていた。実は新潟で古美術商を営んでいたのだと言う。金持ちの初の海外旅行にとまどっていたらしい。札束を見せびらかせばスリの狙い目! 女の子にスリ盗られ団体のおばさんが取り押さえたと言う。「捕まえてぶん殴れ!」と周りで言うが案外角栄さん優しいのかどうして良いか分からない。無事財布は戻ったんだから…と同行者一同にワインの差し入れをしたそうな…以来おばちゃんパワーが断然威力発揮…立場が逆転…
案外気の優しいところがあり荷物を運んだり飲み物を買ってきたり…団体のサービス向上に努めたと言う。漸く集団の旅行に慣れて団体の人気者になった。国へ帰ったら是非我が家へお立ち寄り下さい何名かお泊めすることも出来ますから…と。「お寿司をご馳走してくださいよ」とおばちゃんに言われると「はいはい特上寿司を用意してお待ちしています」との会話が交わされていたと言う。 めでたしめでたし…
新婚さん達は良い想い出になったのかどうなったのか? おばちゃん達が古美術商の家を訪れ特上寿司に預かったかどうかその後の事は分かりません。
添乗さんも結構大変な仕事だな…世界各国を旅行できて羨ましそうに思えるが案外大変な重労働だな…と思われる。精神力と体力が強健でないとなかなか出来ないことだ。
添乗さんの話…初めての海外旅行は不安も山積…辞めるなら今の内。出発に際して悲壮なる覚悟。清水寺から飛び降りる思いの老夫婦…(俺たちのことを言っているのか?笑いながら拝聴だ) 親戚や子供達を集めて最後の別れとばかり「あとはよろしく頼んだぞ」と告げて出発する。半ば当たっている。我々に悲壮な覚悟はないけれど。飛行機に危機感を全く持たない…ただ長時間の缶詰状態はいささか閉口だな…我が家でも出発に際し子供と孫が集まった。今生の別れと言うことではない。長男に告げる…非常時の場合連絡先はお前のところだ…もしもの際は頼むぞ。と…意気揚々の旅立ちだった。
旅行が始まると同時に後悔が始まる。…言葉も通じない異国の地へ旅発つことがいよいよもって不安になる。外国の食事が合わない…日本酒や焼酎等望べくもない。お茶漬け・刺身・漬け物・味噌汁が直ぐに恋しくなる。3日をせずして望郷の念が起こる…。そうそうそんな傾向だな…しかし我々好奇心も旺盛だ。後悔の念は全くない微塵もない…
城塞から眼下の町を眺める。樹木が黄色く染まっている。天下の秋を知る。
日本でも同じように紅葉の(黄葉の)秋を迎えているはずだ。
遠く遙かなる丘陵地帯に家々が点在する。農家であろう広大な農地田園が広がっている。牧歌的な叙情詩的な光景である。その丘に白い細い道がくねくねと曲がりながら延びていく…遙かなり・長閑なり…

かみさんが手を伸ばして我がデジタルカメラを取り上げる??
…田園風景を撮している。かみさん持参のデジタルカメラは不調であった。
撮影が出来なかった。事前のチェツクを怠っている。本体自体の故障であろう…
「もう一台の我がデジタルカメラを使えよ」と言ったが承知しなかった。
自分所有のデジタルカメラを使いたかったらしい。そんな性格は知り尽くしている。もう一台我がデジタルカメラ「OLYMPUS CAMEDIA C-720」を持ってくれば良かった…そんなことを思っても今更手遅れである。我も又用意周到ではなかったな…これも性格。