スペイン紀行
バルセロナ紀行
グラナダはバルセロナから空路1時間20分。「ワンランク上のスペイン旅行」
とはこのことを意味しているらしい。なるほど上空を飛ぶか…(またもや)
空路1時間20分。国内で言えば羽田から沖縄へ行けそうな距離だな…
早口のスペイン語(全然分かりません)機内サービスでスチューワーデスが
「何事か言っている。「チー?」 我々はティーと発音するがお茶のことか?勿論
日本茶は望めない。すかさず「コーラー!」…「コッカコーラー」とうなずいて
サンドイッチと缶コーラーを手前に揃えてくれた。分からないなりにも意志が通じるものだな…
等と妙な関心をする。ちなみに水はアグア…と言うそうな。
グラナダ上空の雲を抜けると田舎町と言った感じのグラナダ空港である。
日系ガイドののヨネハラさんが出迎えに来ていた。
ヨネハラさん?…どこかで聞いたことがあるような…名前だ。
私は(弱いくせに)将棋ファン ああいつか米長・中原名人戦が行われたっけ
そしてジャイアンツの原監督…そんな事を思い出していた。
グラナダは盆地を意味する…アメリカのラスベガスは複数の盆地を意味する
とヨネハラさんは説明する。アメリカには似たような名前がいくつもあり
その由来はスペインの町などから来ているという。観光バスでまずホテル到着。
午前中は自由散策…と言うことだが 皆ヨネハラさんに従ってゾロゾロ…
治安は極めて良好との事…しかし地理にはみんな不案内。
人口16万人…小中大学生まで含めると9万人
過半数以上が学生の町であると言う。
これで町の経済が成り立つのであろうか…?と余計な詮索・心配をする。
盆地故に避暑地として利用されているともヨネハラさんは続ける。
スペインの街々には必ず大聖堂・教会が建立されている。それだけ宗教心の篤い国民なんだな…と思う。大聖堂は実に大きなもので目を見張るものである。遠くで数人のカメラマンが聖堂内で撮影している。では我も…鞄からこっそりデジタルカメラを取りだした。

街路の石畳に水をまかれて清掃されている。?…そんな清潔な町なのか?と思いきや 今日は「健保の日」振り替え休日で学生達が昨夜は酔っぱらってあちらこちらにヘドを吐いて観光客に嫌がられるからだ…とガイドのヨネハラさんは続ける。その向こうに4本の巨大なスズカケノキ…我知らぬ顔で人々を見下ろしている。樹齢400年と言われる。
ホテル横のアイスクリーム屋アイスクリームおいしいよ…あらあら お仲間達が外国人に混じって(我らが外国人だったな…はは)
日本の地元にも寺や寺院があるように、こちらでも大小の教会が街々にあるようだ。
お祈りに遠出をしないで済むように… 立派な教会は信者達の寄進で建てられているものだろうか… 賽銭箱は見あたらない。あっても祈りもしないし賽銭もあげない。価値も分からぬ言葉も分からぬ。アッサラーマレクム…(日々平安あれ)… あれ? あれは回教だったかな…。こん調子だ。
玉乗りをする馬の彫刻…教会寺院そして街路灯に至るまで全て日本では見ることもない珍しいものであった。 この植物は?と思われるようなものまで … それはねザクロですよ… とさっき説明されたばかりでは… しかしこちらのザクロは日本のそれとはまるで違うもののようであった。街角に薔薇の花壇を見つける… あっ撮したいなと思うまもなくバスは通過する。
「ここでは年に4回咲くのですよ…」四季咲きという意味か…日本では春薔薇と秋薔薇を承知しているが…年中咲いている花は人は余り見る気もしないようだ… 花は散るところに価値がある?…
スペインでギターの生演奏を聴くことが出来たらラッキーだなと思っていた。若かりし頃ギターを習っていた。そのころからスペインに憧れてはいたが実現するはずのない旅行は夢想だにしなかったのである。スペインがギターの本場であり かの「アルハンブラの想い出」トレモロ演奏は我が目指す頂点でありながら技術では遠く及ばないところであった。
図らずも昼食の店に学生を名乗る4人の若者がマンドリンとギターを抱え飛び入りの流し演奏に現れた。彼らは学費を稼ぐためCDなどを買って欲しいというが 無条件に購入だ。序でにかみさんおばさん一緒に並んで記念の撮影… さて?迷惑顔はどちらであったろうか?… 食事に何が出たのかは全く覚えていない。地ピールが旨かった!。
旅のプログラムにもなかったギター演奏「アルハンブラの想い出」「アンダルシア」これは予想外のラッキーと言うべきだ。 「ラ・バロマ」は帰国してからゆっくり聞きましょう。