スペイン紀行
バルセロナ紀行
グラナダをあとにしてミハスへ向かう。ミハスの町は全く認識にない。
故にどんなところか期待感もある。何が見られるんでしょうか?
高速路を軽快に飛ばす観光バス。突如雲行きがおかしくなり大粒の雨が降り出した。
スペインの人は天気予報を信じないと言う。外れることが多いからだ…
実に天気は変わりやすい。はれているかと思えば突然の雨だ。
日本の天気予報も今年は惨たるものであった。信用を失墜しかけている。
添乗さんの話は軽快で飽きることがなかった。まるで今売り出し中の綾小路君麻呂…
女性版にしたようなものである。話に引き込まれてげらげら笑っていた。…
と突然話がとぎれる。事故!?渋滞が始まったからだ。遙けき彼方まで延々と車の列が続く さて困った添乗さん… 予定が狂ってしまう。事故はトラックの草原への逸脱と反対車線の衝突事故 見物渋滞と言う。直接関係なくても見物で渋滞を引き起こす
これも国民性と言うものであろうか?
ミハス到着は10時35分。予定より1時間以上の遅れになった。添乗さんそれでも浮かない顔を振り払って笑顔で応接…湿った雰囲気を吹き払うように…。目的地到着時には雨もあがった。
行程途中の公園にノウゼンカツラが咲いている。ああ、あれは我が家の花と同色だ…しかし我が家のものより大粒で赤線が濃い。集団の後を追っかける。ここにも闘牛場があった。シーズンは終わっているらしい。
ここが有名な… 説明もロクスッポ聞きもしない。ここを撮しなさいよ…おばさん達の指示に素直に従う。従うと言ってもみんなハイポーズ…人のことなど気にかけている暇はない…
これだから集団から逸脱したくなる。

建築や装飾はとうていスペインに及ばぬとしても日本の花々も実に多様で
決して諸外国にひけはとらない(と狭い視野では断言することは出来ないが)それでもやはり花々が気になるSanta蝶であった。
ミハスは南国のようであった半袖でも汗をかくくらいだ。ハイビスカスの真っ赤な花も実に南国を思わせる。ルリマツリが咲いている…そしてノウゼンカツラや赤いブーゲンビレアも… 花が豊富であった。そんな花ばかり撮していると「ここへ来てまで花を撮さなくても日本でも撮すことは出来るでしょう」と言う鏑矢(音を立てて飛んでくる矢の事だ)が飛んできそうだ。
折角スペインへ来たのだからスペインでなければ撮せない画像を撮すべきだ。と自分でも承知している。しかし撮影とは通りすがりの刹那の印象ではなかなか思ったものは狙えないなあ…と思う。せめて同じところで2、3日滞在してポイントを決めなければなあ…もとよりそんなことは出来るはずはない。

眼下に広がる丘陵に立ち並ぶ家々…文字通り別世界である。ここではインターネットが盛んなんだろうか。パソコンやってますか?そんなことを聞くのも野暮ったい気がする。
「お父さん貴重品から手を離さないのよ!鞄が後ろ向きだったらスリ盗られるから!ほらほらバックの口が開いているってば!危ないでしょ!」「いちいち口うるさいぞ!自己責任でほっとけよ」思うままの撮影が出来やしない。添乗さんは笑ってそんな漫才夫婦を見ていた。
「日本人観光客はカモネギで鍋まで背負って歩いていますね…貴重品を首から吊り下げ、後生大事に手で押さえて何があっても離すものかと…それでは私はカモネギ鍋ですよ〜と宣伝しているみたいなものですね。スペインは治安も良くなってきていますが何時も狙われるのが日本人ですね」とバスの中で話していた。 アラッ!我々のことを言ってるぞ。だって添乗さんやガイドさんも口を揃えて ホテルの中も安心できない金庫の中も安心ではないと口を揃えて言うからではないか…
お疲れロバ君…我らもこのロバと同じように旅の疲れが現れる頃だ…。
「スペイン人の嫌いな食べ物はな〜んだ」帰りのバスで添乗さんのクイズ
すかさず調子者のSantaは言う。「梅干し納豆塩からか?」後方で「生もの寿司でしょう」との発言あり。「運転手に海苔せんべいなどあげないでください」
と言う。正解は海苔とさきいかである。「スペイン人は海苔をご存じない黒い紙を食べる日本人を訝しい目で見つめているという。しかもスペインでは一度口にしたものは吐き出してはならないと躾られているらしい すると彼らは顔を赤らめ冷や汗をかきながら清水から飛び降りる思いでキテレツな物体を飲み込むのだ」…と言う。ふんふん… 手持ちのサキイカあげてみたくなった。「お世話になった運転手に心付けは?…」と質問がある「強要しませんがやはり現金がよろしかろうと…」やはりこれは万国共通らしい。
1人500円4人で2000円相当だな…20ユーロか用意しておけよ…ちょっと計算は合わないが世間胸算用。ガイドへの心付けは…? 誰も発言者なし。せめてノリセンなどはいかがなものか…